岐阜で住宅の設計をしている事務所です。

2011-12-20

いいもの見つけた

事務所では毎朝、ドリップコーヒーを手で淹れてます。


今まではステンレス製のやかんで淹れておりましたが、


お湯が沸くのが時間が掛かるので電気ケトルに新調する事になりました。




電気ケトル界で有名なのは、ティファールです。


家電量販店で実物を見ましたが、注ぎ口が広い!



これではドリップコーヒーを手で淹れるには、お湯が一気に出すぎてしまいます。


なのでティファールは却下(一番手に入りやすいしお値段もお手頃なのですが)


とにかく注ぎ口が、お湯をペーパーフィルターに注ぎやすいように


細い&軽め(重いとやりにくいです)な電気ケトルがないかな、と探しておりましたら・・・


ありました!





1リットルで約5分、コーヒー1杯分で約60秒で沸騰してくれます。ドリップするのに理想的な注ぎ口・・・!


お仕事の合間に飲み物をちょこちょこ作るのにも早くお湯が沸くので便利です。


コーヒーを手で淹れますと、その時のお湯の注ぎ方で、微妙に味が変わります。
同じ豆なのに酸味が強くでたり、コクが深かったり(あと薄かったり濃かったり)。


味がイマイチな時は内心(しまった~)と思いながら所長&健君にこっそりお出ししてます。


新しいケトルでの美味しい淹れ方を研究中です!(←やや大げさ)


大澤

2011-12-14

瑞穂市F邸 現場打合せ

瑞穂市F邸の現場打ち合わせ。
設計図書に現れてこない細かい納まりなどを、現場監督さんと大工さんとの間で詰める作業が毎週行われております。

床下地の根太
現場は床下地組みがほぼ終わりました。
床下地は、根太という材料を303mmピッチで入れ、合板を一枚打ち、その後床材を貼る仕上げ担っています。


大引を受けるプラスチック製の束
木の束を建てるよりも手間が早く、レベルも揃えやすいです。
仕上げ材のレベルがフラットに成るように、束や大引、根太を水平に組むようにします。
基礎や土台の不陸を、こういった工程で吸収する作業になります。


そういった下地の精度が、仕上がりに大きく影響してきます。





2011-12-12

みかん

みかんと言ったら愛媛、和歌山が有名ですが、これは郡上です。先日行った郡上で購入したみかんストラップ。

「食品サンプル」で有名な郡上八幡の「さんぷる工房」にいってきました。

レタスやら、鮎やらいろいろなサンプルがありますが、、ほんとうにリアル。
中でも、最もリアルなみかんです。
何に付けるわけではないけど、買っちゃいました。

ほんと、どこから見ても、本物と見間違える。

ここまでくると、本当に芸術ですね!

2011-12-05

12月の岐阜駅

こんにちは。


寒くなったり、かと言ってこの時期の割には暖かかったり、

不安定なお天気がつづく今日このごろ。


とはいえ、もう師走。街を走る車が、どれも妙にあくせくしていると

毎年感じる時期です。





夕方、岐阜駅北口を通りましたら、ペデストリアンデッキの中央デッキ階段に、

イルミネーションが設置されていました。


去年はショボかった気がしたので今年は頑張ったと思います!

キラキラしていて綺麗でした。

写真を撮っている人や、子供たちは喜んではしゃいでいたり。


このような公共施設の大規模なイルミネーションや、

一般住宅で趣味でやっているお宅のイルミネーションが

あちこちに目立ち始めますと、一年の終わりを感じますね。



↑ 階段上から撮った写真。写真奥の金の信長像がポツン・・・。



私的には、金の信長像までイルミネーションを施して、

信長様を、いっそサンタのコスプレをする位はっちゃけてもらいたいです!


そうすれば皆、信長像に大注目して、写真バチバチです。

今の信長様は、何だか寂しそう・・・。


来年に期待!!

大澤

2011-11-16

秋の日課



こんにちは。
すっかり秋~冬めいてきましたね。

事務所の駐車場に大きなケヤキの木が2本
ありまして、その落ち葉を毎朝お掃除するの
が、 毎年の日課になっています。

駐車場前面に落葉がちらかっている日も
あり、 風が舞ってなんとなくまとまっている日
(写真:ちょっとラクになってラッキー)もあります。




竹箒でせっせとお掃除してるので、この時期は
なんだかレレレのおじさん (天才バカボン:ええ、そういう世代です)の気分になります。

掃除中に、せっかくまとめたのに、木枯らしが吹いて、台無し・・・(がーん)なんて事も。


←ピークの時は1日でゴミ袋いっぱいになります。

時々、所長や奥様が手伝ってくださります。(ありがとうございます!)

発見もいろいろあります。

鳥はだいたい同じ所にフンをします。
上からポイント(タイル目地とか)目掛けてしてるのでは?と思ったり・・・。





大澤

2011-11-15

瑞穂市F邸、上棟

瑞穂市のF邸の上棟作業。
木造二階建てですが、地盤改良をPHC杭で行った物件です。

静岡の物件などは見に行くことがなかなかできないので、木造の建て方は久しぶりでしたが、いやー、早いです。
あっという間に建物の形ができてしまいました。

昔のひとは大変だったみたいですが、今はプレカット技術のおかげでムラの若い衆をかりださずとも、祝上棟でございます。

夕方には野地合板まで貼り終えられました。


ここまでは、地盤のことや基礎のことで、なかなかゆっくりとしか進みませんでしたが、大工さんも複数人入っていただけるようで、これからは一気に進んでいきそうです!

高い位置での作業ですが、慣れた様子です。















最後の野地合板。ここまで一気に進みました。
敷地内に材料を広げたりクレーンが入ったりできる
スペースがあると、上棟がスムーズです。








上棟のあいさつ。お酒ではなくソフトなドリンクで乾杯!








2011-11-05

基礎工事完了。

瑞穂市F邸ですが、無事に立ち上がりの打設が終わり、基礎工事が全ておわりました。

基礎の形状をベタ基礎から地中梁構造に変更したことで、コンクリート打設の工程が一段階多くなり、その分工事も時間がかかっております。

プレカットの打合せは最終段階まで来ているので、あとは上棟を待つだけです。
見えなくなってしまいましたが、杭が入っています。

浴室の高基礎部分

外構の擁壁は完成。脱型済みです

2011-10-28

日本の伝統

今日朝方、七代目 中村芝翫さんの告別式のニュースをみました。

成駒屋!!!


歌舞伎に詳しいわけではなく、もちろん中村芝翫さんの舞台を見たこともないのですが、「芝翫」の名前に聞き覚えがあるのです。なんでだろう…。


と朝から考えていたのですが、やっと思い出しました。

りかんちゃ、に、しかんちゃ」です!





以前聞いた、三代目三遊亭金馬師匠の「孝行糖」というお話に出てきた名前ですね。

いやー、一度チラッと聞いただけなのに、覚えているもんですね。
その話はというと…

2011-10-22

【プロジェクト】

幅4M×長さ26Mの延長敷地かつ旗地でもある
この敷地は、 合計100坪あるのですが、
建物が建てられる部分は約70坪でした。

クライアント様のお子様2人も社会人となり、
ご長男は離れた土地で世帯を持たれ、
ご次男もいずれは独立される可能性もありま
すが、いつでも御家族・クライアント様の
御両親 が集まり、
くつろげる家を希望されました。

またクライアント様ご自身が住まわれる事だけ
でも完結し、将来2世帯や御両親を看ることに
なってもすべて可能なプランを
平屋でまとめました。

<全体>



 <北西面>






南側はすべてデッキで埋め尽くしました。
(雑草などの面倒な処理が不要のため)










<南西面>






模型は外観がシンプルなので、
今回は内部の間取りをしっかりつくりました。
屋根を取り外し可能にして、
内部が見えるようになっています。
そうする事によりコンセプトや住い勝手のイメージが
より膨らむと思います・

左写真の黒いポッチ・・・あれイスなんです。










<内部>



大澤

2011-10-21

瑞穂市F邸 地中梁の検査

瑞穂市F邸の地中梁の配筋が終わったので、検査に行きました。

木造住宅でほとんど平屋なのですが、PHC杭を打つことになった建物です。


地中梁の配筋。木造とは思えない…
ほとんど平屋なので、いわゆる「二階建ての普通の木造住宅」よりも軽いのですが、基礎構造はRC構造の建物と同じく、地中梁の構造です。



今回は外構の擁壁も一緒にコンクリート打ちをします。
水が多い土地柄なので道路の冠水を考え、道路よりも敷地内の地盤レベルを高めに設定してあるのですが、その土留めの擁壁です。
地中梁で支える構造。
ベタ基礎とは見た目もかなり違います。



建築面積が広いので、ずいぶん大きな建物にみえるようですね。
近所の方は口々に「大きい家…」と。
実際はそこまで大きくはないんだけど。


通常のベタ基礎では土間コンクリートをしっかりと板をつくるのですが、この建物では梁のみ。
梁と梁の間は、構造ではないのです。

でも、地面からの湿気が上がってくるのを避けるために、この後の工程で防湿コンクリートを打ちます。

地中梁は埋め戻されるため、そうなると通常のベタ基礎のように見えることでしょう。

窪江建築設計事務所  窪江健

2011-10-17

KaraKaran*さん10周年記念パーティー

10月15日(土)岐阜のおしゃれナチュラル花屋+雑貨屋さんKaraKaran*さんの10周年記念パーティーに
行ってまいりました!
徹明通り、明治安田生命交差点の信号待ちでふと目に留まる、
ツタのからまるいい感じに古びた細長い建物、記憶にございませんか?
その建物がKaraKaran*さんです。

私事で恐縮ですが、1級建築士試験に合格したときに元事務所の先輩Tさんが
ここの花束をお祝いにくださり、 素敵すぎてとても感激したことを覚えています。

会場は、KaraKaran*姉妹店nii-B
私が着いたころには、もう沢山の人たちが賑わっていました。

お酒ドリンク類はなごみカフェ&こだわりレコード屋
cafe&music OPUSさん、
お食事はおしゃれカフェcafe kante manfilaさんが担当されました。
OPUSさんの美味しいドリップコーヒーも注文したら
その場でマスターが入れてくださり、
kante manfilaさんのテリーヌも美味しかった!
ケータリングでレベル高し・・・!満足~。
(写真左端、鶏の雑穀米詰?みるからに美味しそうでした)


ライブはChemical Codex さんのAsid Forkでまったり始まり・・・・
いい感じになった所でやさぐれ?アフロ姫レモンちゃん登場!!

ある時はワックワックリズムバンドの専属シンガー、
またはある時は武内享(ex.チェッカーズ)主催の昭和歌謡イベント
「バー武内」の専属歌手で全国を廻るなど、
多方面で活躍されている彼女です。

東京在住ですが岐阜出身でもあり、
ここ近年ミニライブでちょいちょい岐阜に登場しています。
歌はパワフルで引き込まれ、かつベシャリも上手い!!
おしゃべりだけでも十分やってけれます。(さだまさし、やしきたかじん?)
サービス精神&エンターティメントあふれるパフォーマンスに皆上げ↑↑状態に。
早業クルリンパ衣装変えもこの後やって くださり、皆どよめき盛り上がる!



ライブ途中のハプニングお祝いケーキもド迫力でした。
お店を10年続ける事って本当にすごい事です。
いや~、胃袋も耳も眼も楽しませてもらいました。皆が笑顔あふれるひとときでした、
KaraKaran*さん10周年、おめでとうございます

大澤

2011-10-15

【プロジェクト】RC4階建てリフォーム計画

静岡県、RC造の4階建ての建物のリフォーム案です。
既存建物の幅、なんと3.5メートル…。

古い建物なので、まず構造のチェックをし、構造の補強の仕方を検討。目処がたちそうです。
外壁は痛みが激しいので、既存の外壁の上に新しい壁を作ります。

二世帯が住むことができるようなプランになっています。

新しくつくる外壁。バルコニースペースも追加

2011-10-12

「ひあゆ丸」に会いました

ひあゆ丸と鮎菓子
先日、岐阜公園で行われていた「岐阜町の縁日」に行って来ました。
かつて「岐阜町」と呼ばれていた金華・京町地区。その地域の呉服屋さんや お菓子屋さんの経営者が主催していたお祭りです。

食べ物や手作りの雑貨などが売られていました。ひと通り楽しんでいると、よく分からない生物発見!

岐阜市のゆるキャラ「ひあゆ丸」です。ご存知でしょうか?
私は存じませんでした…。

2011-10-07

【プロジェクト】袋井市M様邸~段差のある敷地に建つ店舗、住宅~

静岡県袋井市のM様邸のプラン提案です。
道路より敷地が少しずつ上がっており、最も高い所で3メートルほど上がっています。

この敷地に、店舗と住宅の機能が必要とされました。
道路レベルに店舗を、また店舗の奥に住宅を配置しています。

店舗と住宅は、階段を含んだアプローチでつながっており、店舗の屋根をくぐるようにして住宅にアプローチします。

道路からの眺め。住宅部分はかなり上がっています。


2011-10-01

京都/フェルメール&ワシントン・ナショナル・ギャラリー展

こんいちは!

窪江建築設計事務所スタッフの大澤と申します。
ぽつりぽつりと投稿させていただきますので、よろしくお願いいたします。

10月に入って、ようやく秋の気配が感じられるこの頃・・・。
秋といえば、芸術の秋ですね!

ただいま京都市美術館で2つの展覧会が開催されています。
9月の連休中に、1日はしごして行ってまいりました! 

                   
                   <フェル
メールからのラブレター展>

11時半頃に美術館に到着したのですが、もはや美術館前に人だかり。

えっなんと50分待ち・・・!
もう一つの展覧会は待ち時間なし、とのアナウンスが。

でもせっかくだからと並んでみましたが、思ったより早く進み30分ほどで美術館に入れました。
(入ってから展覧会入場まであと10分程待ちましたが(笑))

17世紀オランダの風俗画を中心とした構成で、当時のオランダの人達の生活がうかがえます。

一見ただの風俗画に見えるのですが、ちらばれたモチーフにメッセージ(意味)が含まれており、楽しめます。(簡単な解説有り)

展覧会最後の3点がフェルメールでしたが、やっぱり同時代の画家たちとは雰囲気が違っていました。
映画のワンショットのような・・・。 観ただけで物語の想像が膨らみます。

↑(手紙を読む青衣服の女)ヨハネス・フェルメール※この作品、修復されて甦り、修復後世界初公開。




<ワシントン・ナショナル・ギャラリー展>

9月13日から始まったばかりだからでしょうかこの展覧会、先ほどのフェルメールとは違ってスムーズな入場。
それでもさすが、大勢の人が鑑賞しておられました。

ナショナル・ギャラリーが日本に来るのは12年ぶり、全83作品のうち、初来日約50作品も。
印象派、ポスト印象派の作品群が展示されています。

正直、印象派ってボケボケしたタッチ(代表:ルノワール)であんまり好きじゃない・・・と思っておりましたが、今回一群の作品を見て、「・・・印象派って、結構いいかも」と、まさに印象が変わりました!



個人的には、スーラ(超・超こまかい点描画を書くあの方)2作品とセザンヌ(静物画で有名なあの方)の人物画、初めて知った女流画家メアリー・カサットが良かったです。


もちろん目玉であるこのフィンセント・ファン・ゴッホ(自画像)も、見ごたえがありました。最晩年の作品です。
瞳が!あっちの世界にいっています・・・。

今回3作品もゴッホが展示されておりますが、全ての作品絵の具タッチから伺えるエネルギーが、尋常ではない迫力を感じます。


<フェルメールからのラブレター展>京都市美術館は~10月16日迄。
http://vermeer-message.com/ ←当日混雑時間がわかります。今後は宮城、東京と巡回の予定です。

<ワシントン・ナショナル・ギャラリー展>9月13日~11月27日迄。
http://www.ytv.co.jp/washington/index02.html

同じ美術館に大きな展覧会が重なる機会はあまりないので、岐阜から行ってみて良かったです。

大澤





2011-09-27

瑞穂市F邸 PHC杭工事

瑞穂市F邸、PHC杭工事が行われました。

これは、コンクリート造の建物の時に主に行う地盤改良方法で、今回のような木造の住宅ではほとんど行いません。

今回は、コストが安くなるということと安全性を考えて採用しましたが、かなりレアなケースだと思います。
PHCパイル到着。最上部と最底部は
金属になっています。
パイルを打つときのツメなどを溶接できるように
なっています。

2011-09-26

地盤改良 準備

単菅を立てています。
明日から、地盤改良である、PHC杭を打つ工事に入ります。

その前に、当日隣接地に泥やセメントが飛ばないように、養生が必要です。

雛屋建設 林さんと、土工事担当の栗田社長が養生用のパイプを立ててくれているため、基礎の打合せを兼ねて様子を見てきました。

重機も何も無いのに安全ヘルメットをかぶって作業する二人。

先の尖った単管
安全管理、バッチリですね!


いよいよ地盤改良の、PHCパイル杭工事です。
木造住宅ではやらないような工法です。







2011-09-22

地盤改良方法、PHCパイルに決定!

瑞穂市F邸のお施主様と、地盤についての打合せをしました。

瑞穂市F邸
サウンディングの調査結果では、約9メートル程度地盤悪いようで、木造住宅であれば幸いった場合、一般的な選択としては、「柱状改良」か「鋼管杭工法」かのどちらかになります。
(もっと地盤がよければ表層改良でもよいのですが…)

一般的に金額は柱状改良のほうが安くなりますが、9mというとちょっと深くて、微妙なラインです。

鋼管杭の場合は地盤の固いところまで到達するように鉄の柱をたてるので、これぐらい深くても大丈夫です。
ただし金額的には高くつきます。


近隣のボーリングデータを取り寄せると、やっぱりかなり地盤が悪い。やはり土地柄でしょう、腐植土も出ています。これは柱状改良ではダメでしょう。(深いし、セメントをいれても固まらない恐れがあります)


となると、鋼菅杭しかないのですが、経もΦ165と太いのもありますが、なんと350万円以上かかるようです。


こういった場合、諦めるか知恵を絞るかの2択ですね
そこはもちろん、絞りましょうよ!


今回は考え方を変えます。

2011-09-16

ホームページリニューアル

お待ちいただいた方には、お待たせ致しました。
ホームページをリニューアルしました。

ドメイン移行のゴタゴタで、アドレスが【www.kuboe.net】となっていますが、しばらくすると【www.kuboe.com】にもどります。

2011-09-14

KAMADO・UMEEE!!!

米どころ、ニッポン!


我が家には炊飯器がありません。

かれこれ5年くらい前でしょうか、炊飯器の炊飯ボタンを押して、時間がたってアラームが鳴り、蓋をあけてみると、水がぬるめのお湯になってるだけ、ということがあり、サヨウナラしまして以来です。

もともと、パスタやうどんなどの麺類が好きだったのであんまりご飯を食べないこともあり、ずっと買わずじまいで、圧力鍋で炊いていました。
ただ、圧力鍋の嫌なとこは、

2011-09-11

有松町古民家

昨日緑区の敷地調査に行ったついでに、以前設計した「藤原邸」の奥様の実家、有松町にいってきました。
有松絞りで有名な有松町。古い街道の街並みが残っています。
最寄りの宿場である鳴海宿へ到着前に、おみやげを買うために旅人が寄っていたようです。

この宿場の端に、この民家はあります。
古くは絞りのお店があったこの民家、なんと明治10年につくられたようです。


住まい手によって少しずつ手を加えられながら、住み継いでいかれているようです。


お母様のために、もうすこし住みやすく、また街並み保存のために手入れをされるようです。


しっかりした作りですし、とても落ち着く、味のあるお家でした。
このように長く住み継がれるというのは、それだけ価値があるものでないとなかなか難しいでしょう。
(しょうもないものは、ここまでのこらないでしょう)

このように永くつかってもらえたらいいなー、と思った一日でした。

2011-09-10

緑区、現地調査

名古屋市緑区で住宅の計画が始まりました。現状や敷地を確認するための調査にいってきました。


2本の道に挟まれた、鋭角な敷地です。


現在、増築をくりかえしてきた家にすいんでいるのですが、普段の生活に不便なため、建て直しを計画しています。


道がぐるっと回ってどんどんさがっているため、一番高い道路と一番低い道路で、かなりの高低差がついています。

レベルを測量してみると…
最大4.3メートルでした。
建物一回分よりも下がっています。

最も古い棟が築40年程度。増築は15年ピッチで行われてきているようで、擁壁もかなり古くなっており、作りなおす必要がありそう。





かなり変わった敷地なので、おもしろいプランができそうです。

2011-07-27

浙江京劇団了

岐阜市の木は「つぶらじい」、岐阜市の花は「サルビア」。なんじゃそれ。
でも姉妹都市は「フィレンツェ市」「浙江省杭州市」。こっちはそうそうたるメンバーですね。


姉妹都市といってもあまり実感はないけど、小学校の給食で「姉妹都市の食事」がでたことがある。
フィレンツェ料理や杭州の料理を学校で食べた記憶があります。



あたりまえですが、給食だけではなく、やはり市民レベルでも交流があるようです。
その一環で催された「浙江京劇団特別鑑賞会」に行ってきました。
団長
(孫悟空)

京劇とは、歌と踊りをつかった演劇で、清代くらいから始まったようです。世界無形文化遺産にも登録されており、現在でも中国全土に数百の劇団があるそうです。

その中でも国が認定した11の劇団の一つである浙江京劇団、岐阜市との交流のため来日。

演目は「戦金山」「天女散花」「西遊記 孫悟空三借芭蕉扇」の3つの抜粋です。
中国の伝統芸能のひとつということになると思うのですが、コレ、思ったより結構良かったです!

まず、登場人物は多くないのですが、衣装が綺麗です。簡単にいうと色が多いのですが、色の強い極彩色だけでなく、微妙なクリーム色とかくすんだ緑とか、褪せた藍色なんかを上手に組み合わせて、カラフルなんだけどチグハグにならない。触覚やひらひらがあるため、動くとシルエットが美しいです。
天女が踊るシーンは羽衣を肩からかけるのですが、長さ14メートルの絹を動かしたり舞わせたりでとても不思議な気持ちになります。


そして踊り。上海雑技団よろしくとびまくり、回りまくる。しかも軽やかで、着地するときにほとんど音がでないので、本当にフィクションの世界のようです。
お送りしてくれた劇団員。
辛苦了。」とお伝えした。
通じた。やったね!

演出もかなり現代的になっており、笑いどころなどもあり、芸術のレベルとしてはかなり高いと思います。
(日本でいうと歌舞伎と同じような位置にあると思うのですが、私の好きな「荒事」だけでいうと歌舞伎よりも良かったかも。でも全体の雰囲気や決め所で「バシッ!」ときまるのは歌舞伎なんですけどねー。スーパー歌舞伎に近いのかな。)



中国って、やっぱイマイチな感じじゃないですか?
列車事故に代表される事故、爆発やその後の対応。未熟な印象がどうしてもある。
日本人がやってる中華料理の味の店
帰りに寄る。

でもやっぱりこういった文化や芸能、食の圧倒的なレベルの高さをみると、中国ってあなどれないし、やっぱり大国ですよ。くやしながらね。歴史がある。

中国人はとんでもなくサボりがちだけど、ポテンシャルも能力もあるんだとおもうし、何より合理的な(即物的な)ところがある。





実は自分にとって、杭州市というのは縁があって、一ヶ月間滞在したことがあります。
次回はそのことを書いてみようと思います。

2011-07-16

京都 苔寺

二日目は京都です。

今回の旅行の大きな目的の1つであった 苔寺(西芳寺)への訪問を果たしました。

一週間以上前に手紙での申し込みが必要なため、行きたいと思い立ってもなかなか行けなくて諦めてばっかりでした。
今回は珍しく計画的に行こうということで、念願かなっていけました。


が…。
というか、すいません、めちゃくちゃ暑いです。気温は三十七度。駅からホテルへの十分間のウォーキングで心が完全にへし折られまして、いままで立ててきた計画を反故にして、一日中クーラーを浴びながらビールでも飲もうかという誘惑に誘われるが、そこはZENの心で己に打ち勝って、頑張って行きました。
仏説摩訶般若波羅蜜多心経


苔寺(西芳寺)到着。暑い。
苔の生えた庭を見たいのですが、最初に般若心経を写経しないと庭を回れないシステムです。


ですので、まず最初に写経を。小筆を使って書き写すのですがかなり難しいですね。



苔の中からなにか出てます

終わったらお庭へ。
すごいですね。
一面緑。
一番好きな色です。


苔は100種類以上あるそうです。ゆるやかな高低差がついた地形は「島」になっていて、その間には水が流れています。

ただし、今日の日差しは特別で、すべてのものを漂白するかのような絶対的なエネルギーをもっており、湿り気のある、影のある苔のグラデーションを無慈悲に照らしており、苔に包まれた空間の良さが半減してしまいました。

もっと曇った日であればもっとよかったのですがね。仕方ないですね。

2011-07-15

レストランハジメ後

<肉料理>
続いてメインの肉料理。

天草梅肉豚のロース肉に火を通してあります。
最も好きな調理法であります、「塩がすくない塩焼き」というのでしょうか、塩分を感じないが旨みを引き出すぎりぎりの塩加減です。
また2時間かけて火を入れていただいたようで、焦がさずにそれぞれの部位に熱が通っております。

肉そのもの、という感じです。おそらく肉食獣がかみしめたときの弱肉の味といいましょうか、肉の旨味のみが広がります。
また、酸味の効いたエシャロットとりんごのピューレが効きます。これでこそ人間。獣との違いです。


<デザート1>

続いてタルトです。「ひっくり返してしまったフルーツのタルト」と命されたこの料理、その名のとおり、一番下にイチゴとモモ、中間にすだちをつかった酸味のあるムース、一番上にタルト生地をクラッシュしたものがあります。

上からスプーンをさしこんでかき混ぜながら食べる。全体的に酸味が強い。タルト生地の食感が最初に来るところが通常のタルトと違うとこ。



<デザート2>
いろいろです。
なんだかデザート自体が好きではないため、あんまり覚えていないのですが、
お酒をつかったチョコ、コリアンダーのなかに埋もれたアメ、モモ。
甘くて香りがある。スパイシーな風味もとても新鮮。





そんなこんなで、たいへん楽しみながらご飯をいただきました。
キャンセル待ちの状態で、旅行の前日に空きの電話が来て、ぎりぎり行くことがお店だったのですが、久しぶりに本当に驚きながら楽しむことができました。

とても美味しかったです。


ブログ

レストランハジメ

大阪では安くておいしいものがあることは前述のとおりですが、「高くて美味なるもの」もまた楽しむことができます。

京都に行くのが今回の目的でありながら足を伸ばして大阪まで来たのは、ひとえに、このレストランに来るためでした。
かなり感動的な体験をしましたので、長くなりますが書いてみたいと思います。

<レストランについて>

HAJIME Restaurant Gastronomique Osaka Japon 」と冠されたこのレストランは梅田のほど近く、肥後橋にあります。


店内は暗めで落ち着いた雰囲気…。
着席すると一枚の紙を渡される。そこにはシェフの米田肇さんのメッセージが入っていました。
「おいしい料理をつくります」とか「~から新鮮な食材を調達します」とかいった文句はそこには全く無く、「料理に関する考え方・姿勢」というようなものが書いてあります。

一流の芸術家、スポーツ選手、経営者、学者に共通する「究極に完成度を高めること、そして、さらにそこを踏み台にして高みにのぼること」についての真摯な姿勢が読み取れます。


<料理について>

 
アミューズ1

コリアンダーを混ぜた生地で輪っかをつくり、その中に熟成させたヒラメをいれたもの。ゴマが降りかけられている。

一口食べると生地が壊れ、スパイスの香り、ゴマの香りが段階的にたちのぼり、トマトの酸味。のちに魚の旨味。生地の食感が軽快。温度も適正で魚の違和感が全くない。
一品目にしていろいろな感覚が引き出され、のちの皿が楽しみになります。

 
アミューズ2

一番底の部分に卵(生寄りの半熟)、その上に桃をつかったクリーム、上にアーモンド。混ぜて食べるとのこと。
黄身はものすごく濃厚で、まさに卵の黄身の味なのに、どこかさわやかでサラッとした印象をもってしまう。




アミューズ3
リードヴォーにサラダ菜のソース、上にはパルマの生ハムで作られた泡がのっている。
サラダ菜と言えば焼肉を巻くためのクサ、程度にしか思っていませんでしたが、ほどよい苦味と爽やかさが、リードヴォーの濃厚な旨みを引き立てます。








ミネラル
シェフのスペシャリテで、土のミネラルとして66種類の野菜が使わている。
上には海のミネラルである貝のエキスでできた泡。
野菜は、もちろん素材としてかなり美味しいのですが、温めるものは温める、冷たいものは冷たく、中間ぐらいのものは中間くらいの温度になっており、食べると各々の野菜がそれぞれの味をだすため、一口がとても楽しい。
ビーツのソースやカボチャのソースなど、多彩なソースが添えられていますが、それぞれが素材以外に何かが混ぜられており、複雑な味です。

野菜も探り探り、ソースも探り探りと、気を抜いて食べられない面白い料理です。
難しい顔をしながら食べているから、第三者からみたらとても楽しくなさそうなんだろう…。
とても楽しいんですが。探りすぎて、一皿食べるのに40分はかかったかも。




フォアグラ

本来の味を表現するため、0.1度単位で管理して火を入れたフォアグラ。その上に大根とマンゴーの薄切り、胡椒の粒が添えられています。
下にはクロカンノワゼットというキャラメルとアーモンドのタルトのようなものがあります。

フォアグラがとにかく濃厚で、まさにピュアな、フォアグラの味そのもの。
付け合せと同時に食べるとまた違う味で、香ばしさや甘み、酸味などはおいしいお菓子を食べているよう。

しかし、個人的にフォアグラが苦手なので残念。
フォアグラが好きな人は必ずや好きだと思います。






あとは肉料理とデザートですが、慣れないグルメレポートにエネルギー不足。
ちょっと休憩。
続きは次回で。

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