岐阜で住宅の設計をしている事務所です。

2011-10-28

日本の伝統

今日朝方、七代目 中村芝翫さんの告別式のニュースをみました。

成駒屋!!!


歌舞伎に詳しいわけではなく、もちろん中村芝翫さんの舞台を見たこともないのですが、「芝翫」の名前に聞き覚えがあるのです。なんでだろう…。


と朝から考えていたのですが、やっと思い出しました。

りかんちゃ、に、しかんちゃ」です!





以前聞いた、三代目三遊亭金馬師匠の「孝行糖」というお話に出てきた名前ですね。

いやー、一度チラッと聞いただけなのに、覚えているもんですね。
その話はというと…



江戸の人気俳優、中村芝翫(なかむらしかん)、大阪の人気俳優、嵐璃寛(あらしりかん)が、江戸の舞台に立つことになった。
当時の二大人気者が同時に見れるということで、たいそう人気が出たそうな。

そこで大阪のあきんどの登場です。
この大人気に便乗して、いっちょ儲けてやろうとの算段。
璃寛の好んだ茶色を「璃寛茶」、中村芝翫の好んだ茶色を「芝翫茶」と名付けて、それぞれ反物を作って販売したところ、これがバカ売れした、とかなんとか。

璃寛茶


大阪の商人、さすがですね。

で、こんなことを思い出したんだけど、「いったい、璃寛茶とか芝翫茶って、どういう色やねん(大阪弁)」
ということで調べてみました。


調べるも何も、資料として持っている「日本の伝統色」に入ってましたね。
芝翫茶
(全く使っていないのですが、はじめて役に立った!)

あー、こんな色なんだ。
とおもっただけでした。

日本の伝統色って、紙で見ても全然良く分からないですね。
でも、着物にしたりすると、また味がでてくるんでしょう。

インターネットでなんでも買えてしまう時代ですが、実際目で見ないと分からないものも、まだまだたくさんありますね。


建築なんて、それ自体は決して動かないから、自分で足を運ばないといけない。
アナログ中のアナログですね。

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