岐阜で住宅の設計をしている事務所です。

2014-05-18

服部信康さんのオープンハウス見学

違和感があるようで、無い佇まい。主張すること無く自然と生えているが、存在感がある。
西春日井郡にて、服部さんのオープンハウスに行ってきました。
今までずっと雑誌で拝見したり、お話させてもらう機会は多かったのですが、なかなかタイミングが合わずに実物を見ることができなかった。そして今回はじめての服部建築。

いろいろな意味でショッキングでした。


30分くらい滞在したと思いますが、ショックなことに、この建物のことがどうにもうまく捉えられなかった。なぜかはわからない。こういうことはかなり珍しい。
他の設計士の方はどうか分からないのですが、とにかく、アンビバレントな体験をしました。



大きい/小さい、暗そうに見えて明るい/明るそうに見えて暗い、低そうに見えて高い/高そうに見えて低い、空間の間延び/空間の拡がり、プランの単純性/質感の多幸性、 質素/ゴージャス、空間の重心の不安/自分のいる場所の安心 等…



何から何まで、今まで自分が培ってきた、モノの見方や建築のテクニックが、ノセられてはスカされるということの連続でした。よく、捉えきれない。

そうやって打ちのめされ、座っている時にふと見上げた中庭の、丸窓の奥の外壁の奥にやっと青空が見えて、なぜか安堵感がでてきました。ホッとしました。

見学者が多く、服部さんとはお話しすることができなかったのが少し残念ですが、その代わりに住まわれているクライアントとお話することができて良かったです。

そして全く関係ないんだけど、いま抱えている自分なりの問題にむけて、すこし前向きになれた気がしました。

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